アルバルク東京、二酸化炭素排出量の可視化サービスと提携。バスケットボールを通じて気候変動にアクション開始

 サッカー、野球だけではなくバスケットボールでも社会課題に対するアクションは加速しています。

 日本のプロバスケットボールリーグ「Bリーグ」では、環境・貧困・ジェンダー等の社会課題に取り組みを実施しています。今回は、Bリーグに所属するプロバスケットボールチームのアルバルク東京の気候変動に対する取り組みを紹介します。

 アルバルク東京は2023年5月、二酸化炭素排出量可視化・削減サービスプラットフォーム「e-dash」の開発及び運営を行うe-dash株式会社とSDGsパートナー契約を締結しました。

 今回の発表は、2023年10月に開幕する2022-23シーズンのホームゲームで排出される二酸化炭素を、カーボン・オフセット(※)によって実質ゼロにする取り組みを行うというものです。

 e-dashを活用し、二酸化炭素排出量を可視化と削減への取り組みを行い、どうしても削減できないものはオフセットを行います。

 オフセットの際には、同社が提供するサービス「e-dash Carbon Offset」を通じて提供されるボランタリー・クレジット(※)を用いて、シーズン中のホームゲーム全試合で発生した二酸化炭素排出量をオフセットする予定です。

※カーボン・オフセット;日常生活や経済活動において避けることができない二酸化炭素の排出について、まずできるだけ排出量が減るよう削減努力を行います。その上で、どうしても排出される二酸化炭素について、排出量に見合った二酸化炭素排出量の削減活動に投資すること等により、排出される二酸化炭素排出量を埋め合わせるという考え方。

※ボランタリークレジット:企業やNGOが主体となり発行するカーボンクレジットのことであり、カーボンクレジットとは、二酸化炭素排出削減量を企業間で売買できる仕組みのこと。

 こういった取り組みの背景に、アルバルク東京が署名した枠組みがあります。

 アルバルク東京は2021年9月1日、「スポーツ気候行動枠組み」に署名し、地域社会に根差した社会的責任プロジェクト(ALVARK Will)の積極的な推進を通じて、ファンや地域社会、パートナー企業とともに社会課題・社会問題の改善に取り組むとしました。

 スポーツ気候行動枠組み(Sports for Climate Action Framework)とは、2018年に国連気候変動枠組条約(UNFCCC)と国際オリンピック委員会(IOC)の連携により発足したものとなります。

 署名した団体は、スポーツ団体自身の事業運営を持続可能な手法にしていくこと、ファンへの影響力を活用した啓発活動を推進することを約束します。

 世界バスケットボール連盟(FIBA)、世界サッカー連盟(FIFA)を始めとした各スポーツ協会や有名なプロスポーツチームが署名しており、アルバルク東京も早期に署名を行うことで、活動の幅を広げています。

 アルバルク東京は今回の取組み以外にも、マイボトル推進プロジェクト、乳がんに関するピンクリボン運動等、社会的な責任を果たすべく活動を行っています。

 スポーツを通じた日々の活動に加えて、企業と連携し活動の幅を広げることで、より多くの社会課題に向き合うことが可能です。

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